ザルツギッター市の地下には、将来的に865キログラムものプルトニウムが保管されることになります
連邦放射線防護局は、865キログラムにも及ぶプルトニウムを含む、30万 立法メートル以上の低~中濃度放射性廃棄物を、かつて鉄鉱石の採掘がおこなわれていたコンラート竪穴抗―つまり、ザルツギッター市街の地下に―に埋蔵しよ うとしています。コンラート竪穴抗を最終処分場として利用するという決定は、常に政治的問題をはらんでいました。明確な専門的判断による、他の候補地との 比較は一切なされていません。コンラートは、何よりもその運搬竪穴が非常に大規模であることから、原子力企業にとって、核廃棄物の処分場としてうってつけ だと思われるのです。
コンラート竪穴抗の長期的な安全性判断は、実際には理論上の推測にしか基づいていません。旧来の方式によるモデル計算は、学問的知見に沿っていないのです。